前回の続きです。
西安から香港へ向かいます。
西安駅に戻ってきました。
1階は到着フロアなので、乗車フロアの2階へ。
待合室と改札。一番右のK132次に乗り、約33時間かけて深圳西駅へ向かいます。
椅子に座って改札開始を待っていると、隣に座ったおじさんから「トイレ行くから荷物見てて」と言われました。おじさんは花椒がパンパンに詰まったビニール袋をたくさん持っていて、聞くと湖北省で料理人をしているそうです。
私が深圳西駅まで乗って香港へ行くという話をすると「本当か?この列車だとたぶん1日で着かない。高鉄で行った方が早いぞ」と言われ、「知っている。けど日本にはこれだけ長く走る列車はないから乗りたいんだ」と答えると呆れられました。
改札開始のアナウンスが流れ乗客が一斉に改札に集結したので私たちも乗り込みます。自動改札機がないので駅員さんが目視で切符を確認していました。
23:39発のK132次に乗り込みます。
ホームには売店が出ていて、弁当、カップ麺、ソーセージ、ひまわりの種などを売っていました。
蘭州客運段による運行で、換票証にはCRH2型が描かれています。
切符との交換時に「身分証」と言われたのでパスポートを提出すると、車掌さんも予想外だったのかパスポートを持ったまま車掌室に戻りどこかに確認を取っていました。戻ってくると英語が話せる人を探してくれて、その人は私に深圳西駅には2日後の朝に着くことや寝台の使い方を英語で説明してくれました。
半個室タイプの硬臥です。
壁には中段と上段に上がるためのステップがあります。
朝食は西安で買った羊肉泡馍のインスタント麺。
味は微妙でした。
華北平原を南下していきます。
阜陽のあたりだと思いますが、いくら走っても景色が変わりません。
昼飯は中国でおなじみのカップ麺メーカー、康師傅の麻辣クミン羊肉麺。
折り畳みフォークはカップ麺の中にかやくやスープの小袋と一緒に入っていて、熱湯を注いだ後に蓋を押さえるために刺しておくのが中国流です。
熱湯はデッキのサモワールから自由に注ぐことができるので、カップ麺を持ち込んで食べている人がたくさんいました。ゴミは残ったスープごとデッキのごみ袋に捨てていいそうです。満杯になったごみ袋は途中駅で車掌さんがホームに置き、業者が回収していました。
南に行くにつれ小川や林が出てきました。
車内には持参した水筒とお茶っ葉、サモワールのお湯でお茶を淹れている人も。お茶の残りが少なくなると水筒にお湯を継ぎ足して何度も淹れていました。
夕飯はワゴン販売で売っていた食堂車製のお弁当。
よく売れたのか少し簡素なおかずになって2周目の販売もありました。
食べ終わる頃になると果物やおもちゃの車内販売も回ってきて商魂たくましいです。
翌朝の朝食。これの他にお粥もあったのですが、そこまでいらなかったので断りました。
植生や地形から華南に来たなと思っていたら和諧1C牽引の貨物列車が走ってきました。SIEMENS製のEuroSprinterが基になっている機関車です。
終点まであと少しになったところで車掌さんがゴミの回収と床掃除をしていました。
朝9時半ごろ、深圳西駅に到着。
出口へ向かいます。
身分証チェックのため出口が混雑していました。
パスポートを出すと詰所に連れていかれましたが、すぐに開放されました。
深圳西駅の待合室。
深圳西駅の全景。深圳の駅としては一番地味かもしれません。
深圳西駅からバスで深圳湾口岸まで来ました。
中国出国&香港入域の手続きを済ませ、新大嶼山巴士B2線に乗り最初のバス停である藍地輕鐵站で降ります。
軽鉄で藍地駅から豊年路駅へ。オーストラリアのComeng社製車輛です。
元朗西巴士総站の近くに屋台の集まりがありました。
昼食は雲吞河粉と油菜。
軽鉄とバス。
帰りの飛行機の時間が近くなったので、龍運巴士E34B線に始発の山水樓から乗り空港へ向かいます。
始発なので2階の最前列に座れました。