前回の続きです。
北京時間の7時半過ぎ、定刻より早くホルゴス駅に着きました。
2階建て客車は背が高いので壁のようです。
ホルゴス駅。写真を撮っていると警備員から「早く行け」とせかされ、出口には身分証のチェックがありました。
駅からタクシーでホルゴス国際バスターミナルに来ました。門の前で開くまで待ちます。
カザフスタン側国境地点ジャルケントへの国際バスの切符。運賃は70元。
バスターミナル内に両替商がいましたので、いくらかテンゲに両替しました。
バスは来ましたが扉が開かないのでバスの近くで待機です。
いつ出発するかわからないので遠くにも出れずウロウロしていると、ロシア人の若い女性から「ごはん食べた?出てすぐのところで餃子買えるよ。しばらく出ないから大丈夫。」と教えてもらい朝食をゲットしました。この方はこの先の国境超え区間でも色々と助けてくれましたが、ロシア語と中国語は話せるけど英語は全くわからないとのことで会話はずっと中国語でした。
しばらくするとバスの扉が開き、乗り込むことができました。寝台バスですが以前ベトナムで乗ったものよりも綺麗です。
この日(1月3日)は新年初の道路国境が開く日でしたが、バスはそこまで混んでいませんでした。
※国境の営業日と営業時間は「中华人民共和国政府和哈萨克斯坦共和国政府关于中哈边境口岸及其管理制度的协定」に書かれています。
念のため抜き出して書いておきます。
・中国とカザフスタンの法定祝日および日曜日はクローズ
・営業時間は月曜~土曜の北京時間で10時~14時、15時~19時
・鉄道で超える場合は24時間365日OK
中国側の国境、ホルゴス口岸に到着しました。
建物に入るところでX線の手荷物検査があり、そこでスマホとカメラの画像もチェックされました。その後出国カードを書くテーブルに進むとそこでも係員が待っていて、書き終わったタイミングで別室に連れていかれました。どうやら第三国人は全員別室送りのようです。別室に入ると共産党バッチを付けた二人組の漢族っぽい男性が入ってきました。一人は50代くらいのリーダーで中国語オンリー、もう一人は30代くらいで英語と中国語が話せるようです。若い男性の方が胸にビデオカメラを装着し録画が開始されてから検査が始まりました。
最初はパスポートのチェックから。知らない口岸のスタンプがあると「これどこの国境?」と聞かれました。それが終わるとスマホとカメラを出すように指示されて全ての画像がチェックされました。建物に入るときのスマホ検査よりも何倍もしっかりと見ているようで、観光地の画像を興味本位で「これどこ?」と聞いてくることもあれば、風景写真をアップでじっくり調べていることもありました。
写真検査が終わるとリュックから全ての荷物をテーブルの上に出すように指示され、出した荷物一つずつに「これはなんだ?」と確認が入りました。「服」「茶葉」「充電器」と淡々と答えるとあっさり終わり、リュック自体も軽く調べられた程度でした。こで全ての検査が終わったようで、無事別室から出ることができました。
出国スタンプをもらったあとは建物を出たところでバスが来るまで待機です。しばらくしてバスが来ると全員乗り込み、国境を越えてカザフスタン側の国境審査施設に着きました。中国とカザフには2時間の時差があるので時計を2時間戻します。カザフスタンの入国はあっさり終わり、またバスを待っていると今日はバスがここで運転打ち切りという情報が入ってきました。
ちょうど昼食の時間でしたので併設された食堂でランチをとりました。ソ連式のスタローバヤで安心感があります。
バスが打ち切りになった以上ここから出るにはタクシーしかないので、先述のロシア人お姉さん、バスに乗ってた日本人お兄さんとともにタクシーに乗ってアルマトイへ行きます。ひたすら何もない草原を100km/h以上でかっ飛ばしていきます。
途中休憩で立ち寄ったカフェ。駐車場の舗装がガタガタで中国とは大違いです。
ジャルケントを出て約3時間後、日没後のアルマトイに到着しました。ロシア人のお姉さんはアルマトイ駅に行くとのことなので私たち日本人2人を先に町の中心部で降ろしてもらいました。お兄さんとは下車地点で解散し、スーパーで夕食を買ってからホテルへ入りました。
スーパーで買ったプロフ。新疆の抓飯とは違い油でギトギトでした。
同じくスーパーで買ったアイラン。塩味の飲むヨーグルトです。