陸路で西安からウイグルを経由してカザフスタンへ(1/10 西安~洛陽~天水)

2019年の12月から2020年の1月にかけて西域へ行ってきました。

 

東京から西安まで陸海路で移動した記事はこちら

 

春秋航空9C6208便

関空を朝7時に出る9C6208便で西安へ向かいます。

 

西安空港

現地時間10時頃、西安空港に到着しました。空港からは最近開通しました地下鉄で西安北壁へ向かいます。

 

西安空港と市内を結ぶ電車

座席はロングシートと背中合わせの席、2種類ありました。

 

渭河

空港を出てしばらくすると列車は渭河を渡ります。奥に見えるのは咸陽(渭城)でしょうか。王維の漢詩「送元二使安西」の冒頭に出てくるあの渭城です。

 

西安北駅

西安高速鉄道駅、西安北駅に到着しました。今回はここから洛陽へ向かいます。

 

西安北駅

西安北駅は最近できた駅なので構内は広く空港のようです。

 

ICE3をベースにしたCRH380BG

乗る車輛はドイツジーメンス社のICE3をベースにしたCRH380BGです。

 

中国国鉄の電子チケット

高速鉄道の切符は電子化しましたので、窓口では座席番号などが書かれたレシートを渡されました。下車後、切符売り場でこのレシートを出して「要藍色票」と言えば今までの青色の切符と基本デザインは同じ領収書?をもらえます。

 

中国国鉄の電子チケットの領収書

後日窓口で発行してもらったもの。清算用と書かれています。

 

中国の高速鉄道

列車は300km/hほどで走ります。

 

洛陽龍門駅

西安北駅を出て1時間半ほどで洛陽龍門駅に到着しました。

唐代や隋代、西安が政治と軍事の中心なら洛陽は流通や商業の中心として栄えました。

 

洛陽の旧市街

駅前からバスに乗り洛陽の旧市街へ来ました。写真は麗景門。

芥川龍之介の代表作「杜子春」は洛陽の門の下から話が始まりますね。

 

洛陽の麗景門

麗景門の裏側。入場料を払えば登れるそうですが、このまま進みます。

 

洛陽の麗景門

門は二重になってます。

 

洛陽の旧市街

門をくぐるとその先が旧市街です。

 

洛陽の旧市街

入ってすぐのあたりは最近建て替えたような新しい建物が並びます。

 

洛陽の旧市街

東へ進んでいくと雰囲気が変わってきました。

 

洛陽の旧市街

画材店や美術品を扱う店がたくさんありました。今考えればこの習近平カレンダー買っておけばよかった。

 

洛陽の鼓楼

鼓楼が見えてきました。西安のと比べるとだいぶ控えめです。

 

中国の八百屋さん

新街のあたりまで来ると地元民向けの露店が広がっていました。

 

洛陽の回民街

新街からさらに東へ進むと回民街があります。

 

ハラルの肉屋

ハラールを表す「清真」の文字の間が黒スプレーで消されてますね、、、

 

民家の戸口に残るアラビア文字

家の戸口の上にはアラビア文字が残っていました。

 

洛陽のモスク

どう見ても中華風の建物ですが、イスラム教の礼拝堂であるモスク(清真寺)です。

 

シルクロードの起点

シルクロードの起点

シルクロードの東側の起点というのはいくつか挙げられていますが、河南省としてはこのモスクの前としているようです。

さて、ここからシルクロードの遺跡を巡って西を目指します。

 

洛陽モスク

モスクの前の道路はガッタガタで再開発ラッシュのようでした。

 

アラビア文字のレリーフ

アラビア文字を使ったレリーフが素敵です。

 

洛陽旧市街

日没が迫ってきたので来た道を戻ります。

 

南関小椀牛肉湯

夕飯を食べに南关小碗牛肉汤(总店)に来ました。店の前にも机と椅子が広げられてて大繁盛です。

 

牛肉汤と油旋饼

牛肉汤と油旋饼。

 

洛陽駅

洛陽駅に来ました。

 

洛陽駅の構内

駅の構内には洛陽の歴史を表した壁画があります。

 

洛陽駅の構内

1992年にできた駅舎なので西安北駅のような広大さはありません。

 

洛陽駅の牡丹

洛陽の名産品である牡丹が駅構内でも売られていました。

 

鄭州発ウルムチ行T197次

今夜のお宿は鄭州ウルムチ行のT197次です。

 

中国国鉄25K型客車の硬臥

車輛は25K型客車、開放寝台の硬臥です。

 

鄭州客運段

リネンには鄭州客運段のロゴが入っていました。

 

天水駅の低床ホーム

翌朝7時過ぎ、列車は天水駅に到着しました。

 

中国国鉄のゴミ回収車

ホームの端にゴミ回収車が停まっていました。中国の長距離鉄道では、車内で出たゴミは車掌さんがゴミ袋ごとホーム置いておくと列車発車後に回収車がプラットホームを走って回収していくシステムです。

 

次回へ続きます。